鼻の横から唇の横に向かって八の字に伸びるほうれい線。シニア女性を悩ませるこのほうれい線は、いったいなぜできるのでしょうか?
ほうれい線ができる原因としては次のようにいくつか挙げられますが、複数の要因が重なってできるとも考えられています。
【ほうれい線ができる原因は?】
ほうれい線ができる原因として、次のようなことがあげられます。
●肌のたるみ
ほうれい線が目立つ最大の要因が、肌のたるみです。
ほうれい線は、実際には子供にもありますが、肌に十分な弾力と潤いがあれば、殆ど目立ちません。
年を経るにつれて肌が弾力を失い、頬に付着する脂肪がたるんで来ると、溝が深く目立つようになります。
●表情筋の衰え
人間の顔には、表情筋と言われる30種類以上の筋肉がありますが、その筋肉が動くことによりさまざまな表情を作っています。
しかし、脚や腕の筋肉がそうであるように、表情筋も使わなければ年齢とともに衰えてきます。
特に上部で頬を支える筋肉と、下部で支える口元の筋肉が衰えると、頬全体が下がってきてほうれい線がくっきりと刻まれるようになります。
●肌の乾燥
肌が乾燥すると、皮膚の表面の水分が失われ、カサカサとして潤いがなくなります。
すると、目の周囲に細かいシワができたり、ほうれい線が目立つようになります。
さらに、乾燥した状態が長期間続くと、細かいシワはさらに増え、ほうれい線は溝がより深く刻まれるようになっていきます。
●紫外線
肌の老化の最大の原因とも言える紫外線は、ほうれい線ができる原因のひとつになっています。
肌は、コラーゲンとエラスチンという繊維により、ハリを保っていますが、紫外線はその繊維を切断し、皮膚細胞にもダメージを与えます。
その結果、シミやシワを作るだけでなく、ほうれい線も深くしてしまうのです。
●無理なダイエット
急激な体重減少は、皮膚からすればちょうどしぼんだ風船のような状態になります。
顔のあちこちにシワやたるみが現れ、ほうれい線も目立つようになります。
さらに無理なダイエットで栄養不足に陥った場合、伸びきった皮膚はなかなか元に戻らず、シワも増えてやつれたような表情になります。
●生活習慣
普段の生活習慣が、ほうれい線を深くしていることがあります。
仕事などで前かがみの姿勢が多いと、頬がたるみやすくなり、ほうれい線を深くします。
また、横向きで寝る習慣がある場合、枕と頬の間に圧力がかかり、ほうれい線が深くなります。