アンチエイジングの方法として最も重要なのは、食事です。
骨や筋肉、歯、髪の毛、皮膚などを作っているのは、食事から得られた栄養素だからです。
体に良いものを食べ、老化をストップし、若々しい身体を作りましょう。
アンチエイジングのための食事のポイント
アンチエイジングのための食事のポイントをあげてみましたので、参考にしてください。
●良質なタンパク質をしっかり摂る
健康な身体を維持するためには、「タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル」をバランスよく摂ることが基本ですが、その中でも良質なタンパク質を1日最低80gは摂りたい。
タンパク質は筋肉、骨、皮膚、ホルモンなど体を構成する大切な原料となるからです。脂身の少ない肉類、魚類、大豆製品、乳製品から良質なタンパク質をしっかりととりましょう。
●ビタミン類はバランスよく摂る
ビタミンAは、細胞の再生を促進し美肌を作る働きがあり、目の健康にも欠かせない栄養素です。
ビタミンB群は、細胞の新陳代謝を高めて肌や髪の健康を守り、粘膜を保護し、ホルモンの分泌を調整して若々しさを保つ働きがあります。
ビタミンCは、メラニンの生成を抑えてきれいな肌を維持し、免疫力を高めます。
また、ビタミンEは血行を促進して新陳代謝を促し、、血栓などをできにくくします。
このようなビタミン類を緑黄色野菜や海草類、果物などからバランスよく摂る事により、若さを保つことができます。
●不足しがちなミネラルは積極的に摂る
骨や血液、神経、ホルモンなどの材料になったり、調整する働きのあるミネラルが不足すると、生活習慣病を引き起こしたり、老化を促進します。
特に現代人はカルシウム、鉄、マンガン、亜鉛、マグネシウムなど、健康な身体に必要なミネラルが不足しがちです。
ワカメ、モズク、ヒジキ、昆布などの海藻類や、アサリ、シジミ、ハマグリ、牡蠣などの貝類、牛乳やチーズなどの乳製品から、積極的にミネラルを摂るようにしましょう。
●食物繊維で身体をきれいにする
胃や小腸で吸収されずに大腸まで届く食物繊維は、何らかの栄養があるわけではありませんが、身体にとっては重要な役目を持っています。
食物繊維は腸内の余分な水分や老廃物を吸い取って、便の量を増やして直腸を刺激し便秘を改善させます。
腸内に溜まった毒素も一緒に排出されるので、デトックスにつながり、身体の中をきれいにしてくれます。
また、シニアにとっては大敵とも言える糖尿病、心筋梗塞、痔、高血圧、大腸がんなどの病気を予防する効果もあります。
食物繊維を多く含む食品には、玄米、おから、キャベツ、さつまいも、こんにゃく、りんご、観点、バナナ、納豆などがあります。
●抗酸化力の高い食品を摂る
いつまでも若さを保つには、身体をサビさせないことです。
サビる原因は、私達の体内に溜まっている余分な活性酸素ですが、この活性酸素はシミやシワ、くすみなどの老化現象を起こす元となっているほか、ガンやその他の生活習慣病を引き起こします。
アンチエイジングのためには、この活性酸素と戦って減らしてくれる「抗酸化力の高い食品」を摂る必要があります。
ポリフェノールを多く含む赤ワイン、リコピンを含むトマト、ケルセチンを含むそば、カプサイシンを含む唐辛子、カテキンを含む緑茶は、代表的な抗酸化食品です。
●伝統的な発酵食品を積極的に摂る
伝統的な発酵食品が、美容と健康に欠かせないものとして見直されています。
発酵食品の最大の効能は整腸作用ですが、腸を健康に保てば栄養分の吸収が良くなり、免疫力もアップするため病気にかかりにくくなります。
また、毒素が排出され、血液もきれいになるため、身体の内側から老化を抑えることができます。
さらに、発酵食品には、現在の日本で心配されている放射性物質を体外に出す働きもあると言われます。
代表的な発酵食品には、納豆、味噌、キムチ、漬物、塩麹、醤油、塩辛、ヨーグルトなどがあります。ぜひ、毎日の食卓に積極的にのせるようにしましょう。
●油は選んで摂る
脂質は身体のエネルギー源になったり、肌をきれいにする働きがあり、シニアにとっても大切な栄養素です。
しかし、動物性脂肪を摂り過ぎると、血液ドロドロの原因になったり、体内に蓄積されて肥満の原因になります。
美容と健康のために、胡麻油、オリーブ油、キャノーラ油、紅花油などの植物性の油を使用するようにすると、悪玉コレステロールを減らし、血液の流れもスムーズになるので、アンチエイジングにつながります。
●手作りの食品がベスト
アンチエイジングのためには、不要な添加物を体内に入れないようにすることも大切です。
インスタント食品やスナック菓子、ファストフードなどには、何種類かの添加物が含まれており、健康な身体に悪影響を与えます。
めんどうでも、普段のおかず類はもちろん、漬物やパン、味噌、ヨーグルト、めん類、菓子類なども手作りで安全なものを食べるようにしましょう。