老化の原因・メカニズムを知っておこう

楽しいシニアライフを過ごすためにも、できれば年は取りたくないものです。

しかし、現実には誰もが年を取り老いて行きます。

ところが、年を取っても若々しい人とそうでない人とがいます。この差はいったいどこから来るのか。その秘密は、どうやら老化のメカニズムにありそうです。

老化の原因・メカニズム

人はなぜ老いるのか、老化の原因・メカニズムについて知っておくことにより、若々しさを保つ方法も見えてきます。

老化の原因やメカニズムは、完全に解明されているわけではありませんが、今のところ次のようなことが考えられています。

細胞が老化する

人間の各組織を構成している細胞は、分裂したり増殖したりを繰り返しながら生命を維持しています。

しかし、細胞はある一定回数分裂すると、その後は分裂のスピードが遅くなり、やがて増殖しなくなります。この限界まで分裂した細胞を「老化細胞」と呼んでいますが、人間の身体にとってはこれが老化のスタートと言えます。

細胞が老化すると、病気にかかりやすくなったり、身体のあちこちに老化現象と呼ばれるさまざまな変化が起こるようになります。

この細胞の老化は、食生活やストレス、睡眠の質、病気の有無などによって、早くなったり遅くなったりします。

遺伝子のプログラム

生命が誕生して成長し、やがて老化し寿命を終えるというプロセスが、あらかじめ細胞の遺伝子にプログラムされているという考え方があります。

身体を構成しているひとつひとつの細胞には、分裂できる回数が最初から設定されていて、その回数に達すると分裂ができなくなるため、老化が発生するというものですが、その原因は「テロメア」にあると考えられています。

「テロメア」とは、染色体の末端にあるDNA配列ですが、細胞分裂を繰り返すごとに短くなって行くため、「命の回数券」とも呼ばれます。そして一定の長さ以下になると、細胞が分裂を停止して老化が始まり、ついには寿命が来るというわけです。

現代では、このテロメアをいかに伸ばすかといった研究が続けられています。

ホルモン分泌量の減少

ホルモンとは、体内の内分泌腺で作られる微量な生理活性物質ですが、血液と一緒に身体中を巡ってさまざまな機能を調整しており、なくてはならない物質です。

人体を巡るホルモンは100種類ほどあると言われますが、特に老化と関係があるのは「成長ホルモン」と「性ホルモン」です。

成長ホルモンは、生涯にわたって脳下垂体から分泌されるものですが、その分泌量は子供から大人へと成長する時期に最も多く、20代後半からは少しずつ減少してきます。
大人になってからの成長ホルモンは、骨や筋肉、皮膚などを正常に保つ働きがありますが、減少するにつれて身体に色々な老化現象が表れます。

また、性ホルモンは女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロンが代表的なものですが、いずれも40代~50代あたりから急激に減少し始めます。

性ホルモンが減少すると、更年期障害と呼ばれる症状が出たり、さまざまな生活習慣病を発症しやすくなるほか、身体のあちこちに老化に伴う変化が表れます。

このような、加齢によるホルモンの減少は避けられないものの、生活習慣の改善などで減少のスピードを遅くすることは可能です。

ダメージを受けた細胞の蓄積

人間の身体は、37兆個ほどの細胞でできています。子供の細胞は若く生き生きとしていて、身体のどこかが損傷しても、すぐに修復されます。

しかし、年齢を重ねると細胞が損傷を受ける回数も増え、修復が間に合わなくなってきます。

細胞はケガや病気ばかりではなく、活性酸素による酸化やある種の食べ物による糖化、紫外線などからも、さまざまなダメージを受けます。

ダメージを受けた細胞が修復されないまま蓄積されて行くと、「老化」と呼ばれる現象が表れるようになります。

肌の細胞がダメージを受け続けると、シミやシワ、たるみなどとして表れ、髪の毛や頭皮の細胞がダメージを受け続けると、抜け毛や薄毛、白髪などとして表れます。

また、視力や聴力の衰え、筋力の衰えなども細胞のダメージと関連性があります。

しかし、普段の生活の中で、細胞がダメージを受けないように工夫することができれば、それがアンチエイジング対策にもなります。

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