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成長ホルモンは若返りホルモン・増やす方法は?

幼少期から思春期にかけてさかんに分泌される成長ホルモンは、15歳から20歳をピークに年々分泌量が減少して行くものの、シニア世代になってからも分泌され続けます。

この成長ホルモンには、新陳代謝を活性化する働きがあることから、別名「若返りホルモン」と呼ばれています。

60代になっても、70代になっても、成長ホルモンの分泌を促すことができれば、美肌づくりや体力づくりに役立てることができ、若々しさを保つ効果も期待できるかもしれません。

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シニアにもある「成長ホルモン」とはどんなホルモンか?

成長ホルモンは、脳の「下垂体」から分泌されるホルモンですが、体の成長を促すとともに、傷ついた細胞を修復したり、新陳代謝を活発にする役割があります。

その分泌量は、思春期に一気に増加しますが、その後は急速に減少し30代から40代には最大分泌量の50%以下、60代から70代では30%以下となります。

そして、成長ホルモンが減少すると代謝が落ちてくるため、疲れやすくなったり、脂肪が付きやすくなったり、気力が低下したり、肌のたるみやシワができたりといった老化現象が表れるようになります。

しかし、成長ホルモンは生涯にわたって下垂体から分泌され続けます。
成長ホルモンの分泌を増やすことができれば、さまざまな老化現象を遅らせることも不可能ではないことから、「若返りホルモン」とも呼ばれています。

 

成長ホルモンのアンチエイジング効果とは?

「若返りホルモン」とも呼ばれる成長ホルモンの分泌量が増えることにより、次のようなアンチエイジング効果が期待できます。

基礎代謝が上がるため、脂肪がつきにくくなり、結果として太りにくい体質になります。

くすみやシワを防ぎ、顔の肌ツヤが良くなります。

成長ホルモンは筋肉を作るときにも欠かせないホルモンですが、分泌量が増えることにより、筋肉量も増え丈夫な体になります。

骨が強く丈夫になるため、骨粗しょう症のリスクも減ります。

免疫力がアップするため、生活習慣病やその他の色々な病気にかかりにくくなります。

成長ホルモンは脳にも作用するため、分泌量が増えると認知症予防になります。

疲労回復がはやくなり、気分が落ち込むことも少なくなります。

 

成長ホルモン=若返りホルモンを増やす方法

加齢とともに減少するばかりの成長ホルモンですが、毎日の生活習慣を見直し、工夫することにより増やすことができます。

成長ホルモンを増やすには、次のような方法があるので、参考にしてみてください。

睡眠をしっかりとる

成長ホルモン(若返りホルモン)は、睡眠中に脳の下垂体(かすいたい)から分泌されます。

そして、深い眠りのときに最も多く分泌されるという特徴があります。

以前は、ゴールデンタイムと言われる22時から午前2時の間に多く分泌されると言われていましたが、その後の研究で、時間帯に関係なく深いノンレム睡眠のときに最も多く分泌されることがわかってきました。

通常は、寝入ってから約30~60分後に深いノンレム睡眠が現れるので、この時間帯は熟睡できるように普段から睡眠のリズムを整えておきましょう。

運動の習慣をつける

運動をして疲れると、筋肉の中に乳酸が生成されます。この乳酸が血液の流れに乗って脳に届き、下垂体を刺激することによって成長ホルモンの分泌が促されます。

体を動かすエネルギーは、糖を分解して作られますが、その分解の過程で生成されるのが乳酸です。

そのため、筋トレなどの無酸素運動の際により多くの乳酸が生成され、成長ホルモンも多く分泌されます。

では、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動では乳酸は生成されないかというと、そんなことはなく、どんな運動でも生成され、成長ホルモンも分泌されるので、自分に合った運動を続ける事が大切です。

また、成長ホルモンを効率的に分泌させるには、もっとも筋肉量の多い大腿筋を鍛えることができるスクワットもおすすめです。

食事でホルモンの分泌を促す

成長ホルモンは、タンパク質で構成されているので、肉・魚・卵・大豆製品などから良質なタンパク質を摂ることが大切です。

また、アミノ酸の一種であるアルギニンには、下垂体に働きかけ成長ホルモンの分泌を刺激する作用があります。

アルギニンは、鶏肉、海老、かつお節、シラス、ゴマ、大豆製品、落花生、アーモンドなどに多く含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。

ただし、内臓脂肪が多いと成長ホルモンの分泌は減少してしまうので、くれぐれも肥満にならないよう注意してください。

さらに、空腹時は食欲を増進させるためのホルモンであるグレリンが分泌されますが、このグレリンには成長ホルモンの分泌を促す作用もあることが知られています。

そのため、間食をして常に胃の中に食物があるよりは、「お腹がすいた」と感じつつ何も食べないでいる空腹の時間を持つことが成長ホルモンの分泌を促すことになります。

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