定年退職後の無気力状態から「うつ」になることがある

長い間勤めてきた会社を定年退職すると、肩の荷が下りると同時に無気力になってしまうことがあります。

何もやる気が起こらなくなり、それが何日も続くといつしか「うつ状態」になってしまうことがあるので、注意が必要です。

楽しいシニアライフを手に入れるためには、この定年退職後の無気力状態をどのように避けるか、またどのように脱するかが重要なポイントになります。

定年退職後は無気力状態になりやすい

今まで仕事中心に頑張って来たシニアの方ほど、定年退職後は大きな喪失感に襲われます。

会社勤めからは解放されたものの、もう仕事も肩書きもなく、評価されることも人から頼られることもない。
すると、「何をやってもおもしろくない」「何にもやる気が起きない」といった無気力状態に陥りやすくなります。

何もせずにぶらぶらしていると、今度は家族から疎んじられるようになります。
言葉に出さずとも、家族からの冷たい視線を感じると、自分の存在価値に疑いを持つようになり、「うつ状態」に一歩近づいてしまいます。

こうなると忙しく働いていた頃のプライドなど、どこかに行ってしまいますが、自信を失い漠然とした不安と孤独に襲われ、眠れない日々が続くようになったら要注意です。

定年退職後のうつ状態とは

定年退職後の抑うつ状態は、「定年後うつ」「老人性うつ」「退職症候群」「定年症候群」とも呼ばれます。

仕事という支えを失った後の無気力状態が長く続くと、次第に「無感動」「睡眠障害」「食欲低下」などの症状があらわれるようになります。

自分の居場所がないと感じ、一日中ふさぎこむようになります。

さらに、追い討ちをかけるように身近な人の死やペットの死などに直面すると、精神的ショックとともに虚無感に襲われます。
また、自らの持病が悪化したり、何らかの病気を発症したりすると、生きる気力さえ失ってしまいます。

シニア世代がかかりやすい、このような「定年後うつ」は、早めに気付いて対策を取ることが大切です。

「定年後うつ」に気付いたら

何もやる気が起こらず、眠れない日が続いたり、食欲のない日が続いたら、うつ状態になりかけている可能性があります。

しかし、自分の精神状態を自分で冷静に観察することができるうちなら、このような状態から立ち直ることもできます。

定年退職後の無気力状態は、決して珍しいことではないので、まずは気持ちを楽に持ちましょう。

次に何でも良いので、やることを見つけます。
そして、なるべく忙しく動き回るようにし、心に空白を作らないようにします。

無気力状態にありながらやれる事となると限られてしまいますが、次のような事を参考にしてみてください。

  • 好きな音楽やラジオなどを聴く
  • 新聞や本を読む
  • ペットの世話をする
  • コンビニまで歩いて買い物に行ってくる
  • 家の周りの草むしりをする
  • 小さな子供や孫と遊ぶ
  • スマホやタブレットでゲームをする
  • 家の中の掃除をする

このような簡単にできることを探し、体や脳を動かしているうちに、定年退職後の日常生活のリズムに慣れてきます。

食欲が出て、夜も何とか眠れるようになったら占めたものです。
旅行に行ったり、スポーツを始めたり、映画を見に出かけたりと、行動範囲を広げてみましょう。

簡単なアルバイトを始めたり、楽しめる趣味を持つのもおすすめです。

無気力状態から立ち直れない時は

無気力状態からなかなか立ち直れそうにない時は、無理をせず心療内科や神経科などの専門医を受診しましょう。

「定年後うつ」の診断が出たとしても、現代は治療すれば治る病気となっています。

治療法には、「環境調整」「薬物療法」「精神療法」などがありますが、ゆっくりと休養を取りつつ、あせらずに治して行くようにしましょう。

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