老後の一人暮らしの不安とは？

高齢になってからのひとり暮らしは幸せなのだろうか？
不安はないのだろうか・・・とちょっと気になります。
望んでも望まなくても老後に「おひとりさま」になってしまう可能性は誰にでもあるからです。

高齢になってからの一人暮らしの不安

高齢になってからの一人暮らしの不安には、主に次の３つがありますが、あらかじめ知っておくことで、準備や対策を立てやすくなります。

老後の一人暮らしの不安の中で最も大きなものは、自分の健康に関する不安です。

もし、具合が悪くなって寝込んでしまったとしても、看病してくれる人は誰もいません。食事はどうしたら良いか、急に容体が悪化したら自分で救急車を呼べるだろうか・・・などの不安があります。

また、一人暮らしを始めた頃は元気で自分で何でもできたとしても、高齢になるにつれて体力や運動機能が低下して歩くのが遅くなったり、家事をするのがつらくなったり・・・とさまざまな問題が出て来ます。

さらに認知症になったり、介護が必要な状態になったらどうしたら良いかということも考えておく必要があります。

経済的な問題も老後の一人暮らしの不安のひとつです。

高齢になっても何らかの収入源があれば心強いですが、収入は年金だけで不足分は貯金を取り崩して生活費に充てているとなると、先々が不安になります。

一人暮らしに限りませんが、老後は生活費以外に予想外の出費が発生する可能性があるからです。体調を崩したり病気になれば医療費や入院費用、家電製品が壊れれば買い替え費用などが発生します。

また、介護が必要な状況になればさまざまな費用が発生し、場合によっては介護施設に入居することを考えなければなりません。

老後に必要な生活費は、今現在どのくらいかかっているかについて把握しておくとともに、想定外のリスクに備えて余分に準備しておく必要があります。

一人暮らしの場合、年齢にかかわらず孤独に対する不安を感じやすいものですが、高齢者の場合は環境の変化や社会的な孤立によりさらに感じやすくなります。

定年退職により勤め先との関係が絶たれるほか、配偶者や友人知人との死別、子供の独立などが重なると、精神的にもダメージを受け無気力になってしまうことがあります。

このようなことを避けるためにも、日頃から近所付き合いなどを積極的に行ったり、色々なイベントに参加したり、趣味の仲間同士で集まるなど、人と交流する機会を作っておくことが大切です。