シニア起業が増えている

このところ、日本ではシニア起業が増えています。日本政策金融公庫では、55歳以上の起業を「シニア起業」として統計をとっていますが、2011年の調査では60歳以上の割合は6.6%で、20年前の三倍となっています。その背景には、現代の60代はまだまだ若く体力も気力も充実していることと、小資本でリスクも少なく手軽に起業ができる環境が整いつつあるということがあげられます。

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シニア・アントプレナーとは?

「シニア・アントレプレナー」という言葉を時折見かけるようになりました。アントプレナー(entrepreneur)とは、フランス語で「起業家」という意味ですが、「シニア・アントレプレナー」は主に60歳前後になって会社を興したり、何らかの事業を始めたりする人を指します。

欧米では、すでに60代、70代の高齢者が起業するケースが増加しており、「シニア・アントレプレナー」または「グレー・アントレプレナー」として注目されています。

 

なぜシニア起業が増えているのか

従来の日本では、「定年まで働いてその後は年金生活」といった考え方が当たり前のようになっていて、60歳になってから起業する人は、周囲を見渡してもあまりいませんでした。しかし、団塊の世代をはじめとする「アクティブシニア」と呼ばれる層は、今までの「高齢者」のイメージとはまったく異なり、外見も考え方も若々しく、チャレンジ精神も旺盛で活動的です。

このアクティブシニア層が、60代、70代になって「今までの経験を生かしたい」「ずっとあたためてきた夢を実現させたい」という想いを起業という形にしたとしても不思議ではありません。

 

加えて、年金システムがあやしくなって来たこともシニア起業が増えている要因のひとつと言えます。年金受給年齢が65歳に引き上げられ、将来はさらに引き上げられる可能性もあります。やっと年金を満額受給できる年齢になったとしても、年金収入のみによる生活は厳しいという現状もあります。「年金だけに頼れない時代」がすでに到来していると言えます。そのような危機感から起業へと向かうシニアも増えています。

 

さらにITやネット環境が整うにつれ、多額の資金や若い世代と同じような体力がなくても、スモールビジネスを立ち上げることが可能になって来ているという現状もあります。アイデア次第で、資金がなくても、自宅からでも、誰でも個人事業主になれるのです。

依然として若者の就職難にあえぐ日本ですが、今後、ユニークなシニア起業がどんどん増えることにより、経済活性化の起爆剤になる可能性もあります。

 

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