若く元気なシニアが多い現代。60歳前後で独立開業する「シニア起業」もめずらしいことではなくなりました。
業種によっても異なりますが、多くの場合、開業までの流れは次のようになります。
シニア起業・開業までの手順
(1)業種を選ぶ
何の業種で独立開業をするかを決めるのが、スタートになります。
今までの実務経験の延長として行うのか、資格を基にして開業するのか、カフェや何らかのショップを開くのか、飲食店を経営するのか、フランチャイズチェーンに加盟するのか、趣味を生かしたビジネスをするのか、あるいはまったく新しいビジネスを創出するのか、選択肢は無限にあるので、じっくりと選びましょう。
また、店舗名や会社名なども早めに考えておきましょう。
(2)情報収集
業種が決まったら、それに関する情報収集を行います。
店舗や事務所が必要かどうか、開業資金はどのくらい必要か、従業員は必要かどうかなど、開業当初に必要なものを確認しておきます。
また、その業種において、成功事例はあるかどうか、失敗した例はあるかどうかなどもリサーチしておきましょう。
(3)起業の形態を選ぶ
個人で起業するのか、あるいは法人として起業するのかを選択します。
個人で起業する場合は、自由業か個人事業主(自営業者)かを選択する必要がありますが、公認会計士、税理士、中小企業診断士などは法人化できないため、自由業となります。
また、法人として起業する場合も有限会社を設立するのか、株式会社を設立するのかを決めます。税金対策も考慮しながら選択しましょう。
(4)ビジネスを行う場所を選ぶ
選択したビジネスは、自宅で行うのか、店舗や事務所を借りるのかを明確にしておきます。
(5)資金を準備する
開業のための必要資金を準備します。
業種によっては、ほとんど資金のかからないものもありますが、店舗や事務所を借りたり、電話や事務用品をそろえたり、ショップの場合は仕入れのための資金も必要です。
また、ビジネスが軌道に乗るまでの資金も考慮しておくと安心です。自己資金で足らない場合は、借り入れなども検討しておきましょう。
(6)具体的な日程を決める
開業(オープン)までの具体的な日程を決めます。
それまでに、店舗や事務所を用意し、開業の広告や案内状などを出します。
従業員を雇い入れる場合は、オープンまでに人員を確保しておきます。家族の理解と協力も必要です。
(7)開業届け・法人設立手続きを行う
税務署や所在地の役所に開業届けを提出したり、会社を立ち上げる場合は法人設立手続きを行います。業種や法人の種類によって、手続きの仕方は異なります。
「All About」のサイトに詳しい説明がありますので、参考にしてください。
>>フリー・個人事業の独立・開業届について(All About)
>>初めてでも大丈夫! 法人設立手続き(All About)