誰もが直面するかもしれない「老後の一人暮らし」。ひとりになっても自分らしく自由に楽しく暮らすことができれば、幸せな人生を謳歌することができます。
そのために心掛けておきたい事を挙げてみましたので、参考にしてください。
まずは健康であること
幸せな老後を手に入れるためには健康であることが何よりも大切ですが、加齢とともに体力や運動機能が低下し、視力や聴力が衰えたり、腰や膝に痛みが出たり、何らかの持病を抱えてしまうという現実があります。
一人暮らしを続けるためには、できる限り健康な状態を維持できるように日頃から体を鍛えたり、栄養バランスの取れた食生活を心掛けることが大切です。
また、カラダの不調を感じた時にすぐに診てもらえる「かかりつけ医」を決めておくことも、一人暮らしの不安を軽減することにつながります。
もし、介護が必要な状態になったら
高齢になって「もし、介護が必要な状態になったら・・・」といった不安は、一人暮らしの人に限らず誰にでもあります。
要介護2くらいまでなら、介護サービスなどを利用すれば一人暮らしは可能ですが、要介護3になるとやや難しくなり、要介護4や5となると「介助なしで日常生活を送ることが難しい状態」となるので、施設入居などを考えなければなりません。
このような不安を軽減するためには、元気なうちに介護サービスや介護施設などの情報収集を行い、安心できる準備を整えておく必要があります。
住むところを決めておく
子供が別居したり配偶者が亡くなるなど、否応なしに一人暮らしになってしまうことがありますが、そうなった時、住むところがないほど不安なことはありません。
持ち家があったとしても、この先リフォームなしで住み続けることができるかどうか、バリアフリー化や介護サービスが受けやすい間取りになっているかどうかなどもチェックしておく必要があります。
マンションやアパート、貸家などに住んでいる方は、高齢になっても家賃や光熱費を払い続けて行けるかどうか、介護が必要になっても住み続けられるかどうかなども考慮しておきましょう。
経済的に困らないよう準備をしておく
一人暮らしになっても不安のない毎日を過ごすためには、経済的に困らないよう準備をしておくことが大切です。
高齢になり働けなくなった場合、主な収入源は年金になりますが、余裕のある暮らしをするためには年金だけでは足らない可能性があります。
現在の支出額を基に必要な生活費を算出し、不足額を補うためにも、早めに貯蓄を始めて老後資金を用意しておくようにしましょう。
自分なりの楽しみを見つけておく
豊かな老後をおくるためにも、できる限りたくさんの楽しみを見つけておきましょう。
自分が高齢化するという事は、親兄弟や友人・知人も同じく高齢化するということなので、必然的に配偶者に先立たれたり、親しい人との別れがやってきます。
そして一人暮らしの場合はさらに孤独感に襲われ、生きる希望さえ失ってしまうかもしれません。
そんな時、趣味や好きなことなど、自分なりの楽しみをいくつか見つけておけば、それが心の支えにもなります。
ネットワークを築いておく
人との縁を大切にし、ネットワークを築いておくことにより、老後の一人暮らしの不安を減らすことができます。
たとえ身寄りがいなくても、隣近所と良好な関係を作る、趣味の仲間を作る、イベントに参加する、町内会の行事に協力するなどでネットワークを築いておけば、何か困ったことが起きた時に助けを得ることができます。
外出する機会が少なかったり、人との交流が苦手な方でも、スマホやパソコンなどのオンラインツールでネットワークを築くことは可能です。
老後に利用できる支援サービスを調べておく
超高齢化社会の日本では、老後に利用できる制度や自治体の支援サービスが増えているので、まずはお住いの県や市区町村のホームページを確認してみてください。
また、お近くの「地域包括支援センター」に相談すれば、介護サービスに関するさまざまな情報を得ることができます。
その他、公的サービス以外にも、家事代行サービス、食事の宅配サービス、訪問美容室、高齢者見守りサービスなど、さまざまな民間サービスがあるので、一人暮らしに必要となりそうなサービスを調べておきましょう。