人生100年時代。
自ら一人暮らしを選択するシニアの方がいる一方で、「老後の一人暮らしはちょっと寂しい、新しいパートナーと新しい人生を歩みたい」というシニアの方も増えています。
「熟年結婚」や「シニア婚活」という言葉が定着してきた昨今ですが、一歩を踏み出す勇気があれば、50代・60代・70代からでも、新しい人生のパートナーを探すことは可能です。
熟年結婚で第二の人生はどう変わる?
熟年結婚とは、主に50代以降で結婚する大人同士の結婚のことですが、個人の生き方が多様化する現代では、このような結婚のスタイルも普通のことになりつつあります。
熟年結婚を選択した場合、第二の人生は次のように大きく変わることが予想されます。
孤独の不安から解放される
老後の不安の中でも「いずれは、ひとりぼっちになってしまう」という孤独への不安は、多くの人が抱えています。
配偶者や親族との死別、子供の自立などで、単身世帯になってしまった場合、毎日をどのように暮らしたらよいか途方に暮れてしまうかもしれません。
しかし、熟年結婚で共に暮らすパートナーがいれば、そのような心配や不安は無用になります。
一緒に食事をしたり、散歩をしたり、時には旅行をしたりするだけでも、何気ない日常生活がとても豊かなものになります。
経済的な余裕が生まれる
熟年結婚により二人の世帯になれば、給料や年金などの収入も二人分になります。
家賃や水道・光熱費が折半できるようになったり、食料品や日用雑貨など、二人分をまとめ買いすれば無駄な出費を省くことができます。
結婚して一緒に暮らすことになれば、お互いに生活費の負担を減らすことができ、経済的な余裕が生まれます。
健康上の不安が軽減される
高齢になると、誰でも体のどこかに異変を感じたり、持病を抱えてしまったりということが起こります。
時には高熱が出て起き上がれなかったり、食事もとれなかったりという事があるかもしれません。
パートナーがいれば、体調が悪い時にお互いに看病しあったり、助け合ったりすることができます。また、どちらかが急に容体が悪化した場合など、救急車の手配をすることができます。
健康上の不安がまったくなくなるわけではありませんが、日頃から相手の体調を気遣うようになり、健康への意識が高まるのも熟年結婚の利点と言えます。
人生を豊かにすることができる
配偶者との離婚や死別を経験した方にとっても、ずっと独身を通してきた方にとっても、熟年結婚は今までの人生を大きく変える転換点になります。
それぞれの趣味を一緒に楽しんだり、1人では行きづらかった旅行や観劇に行ったり、レストランで食事をしたりと、人生がとても豊かなものになります。
また、大人同士の結婚は、一般に長い人生経験からお互いの人格を尊重し思いやることができるので、平凡であっても心穏やかな日々を送ることができます。