定年後も働きたいという希望を持っているシニアが増えています。では、何のために働きたいのかとなると、それぞれの経済状況や生活スタイル、人生観などによって大きく異なります。
しかし、年金の満額受給年齢が65歳に引き上げられた現在、生活のために働かざるを得ないと考える人が増えているのも確かなようです。
できることなら、シニアライフを楽しく豊かなものにするために働きたいですね。
定年後は何のために働くか
●生活のため
ある新聞社の調査では、60歳の定年後も働きたいという希望を持っているシニアのうち、半数以上は生活のために働く必要があると考えているそうです。
定年後再雇用制度も改正され、希望すれば65歳まで同じ職場で働けるような環境が整いつつありますが、生活のために働かざるを得ないという状況は、果たして豊かなシニアライフと言えるのかどうかは疑問です。
●好きなことをやるため
老後資金が豊富な方や、子供と同居していて日々の生活に経済的な不安がないというシニアの場合は、好きなものを購入したり、旅行に行ったり、食事に行ったり、あるいは趣味にお金をかけるために働くということができます。
この場合は、小遣い程度の収入があればいいので、あくせく働く必要がなくマイペースで楽しみながら働くことができます。
●経験や能力を生かすため
自分の経験や能力を積極的に活かしたいというポジティブな理由で定年後も働く場合は、仕事そのものが生きがいとなり得ます。
プロ意識が高く「この道ひとすじ」といったシニアに多く、どんなに仕事をしても疲れません。
後輩からも慕われ、自らも納得の行く人生をおくることができるという理想的なタイプかもしれません。
●健康のため
定年退職したけれど、毎日家にいても何もすることがない。生活はある程度安定しているので、健康のために、またボケ防止のために働きたいというシニアの方も増えています。
この場合は、収入にこだわるよりも軽く体を動かす仕事や、若い世代との交流のある仕事を選ぶ傾向があります。
●社会貢献したい
第一線は退いたものの、何らかの形で社会貢献したい、世の中の役にたちたいという動機で仕事を探す方もいます。
ボランティア意識も高く、人から感謝されることに生きがいを感じたりします。
今までの経験を生かした仕事や、介護・福祉関連の仕事を選ぶことが多いようです。