曇りや雨の日が続いて気分も憂鬱。
そんな時は、炭酸水を飲んで気分をリフレッシュしましょう。
シュワーッと口の中に広がる泡と独特な刺激でストレスが発散され、気分も爽快になります。
また、炭酸水を飲むと疲労回復や整腸作用、肩こり解消に役立つなど、健康にも良い影響を与えることがわかっています。
ただし、飲み過ぎには注意しましょう。
炭酸水の種類
炭酸水とは、炭酸ガス(二酸化炭素)が溶けこんだ水のことを指しますが、自然に湧き出る「天然炭酸水」と人工的に作られた「人工炭酸水」に分けられます。
市販の炭酸水は、糖分を含む「加糖炭酸水」と糖分を含まない「無糖炭酸水」に分けることもできます。
また、最近ではガス圧(炭酸)を強めた「強炭酸水」も人気があります。
天然炭酸水
「天然炭酸水」とは、湧き水や井戸水として自然に湧き出している炭酸水のことで、地殻変動によって天然のガスが地下水脈に入り込んだ結果できたものと言われています。
取水した時点ですでに発泡していますが、人工的に作られた炭酸水よりも口当たりがまろやかで、炭酸が抜けにくいという特徴があります。
日本国内で天然炭酸水が汲める場所は数か所しかありませんが、採水地として大分県と福島県が有名です。
大分県中南部の由布市庄内町阿蘇野にある鉱泉「よいやな湧水」より採水されるのは、国内では大変珍しい「硬水」の天然炭酸水で、「YOIYANA(よいやな)天然炭酸水」という名称で、全国的な人気となっています。
また、福島県の奥会津金山町より採水される「奥会津金山天然炭酸の水」は、140年以上前から湧き出ている貴重な炭酸水で、硬度57の軟水のため微炭酸で飲みやすく、2016年5月の伊勢志摩サミットの時に卓上水として提供されたことでも知られています。
海外の天然炭酸水の中で最も有名なのは、フランスの「ペリエ」で、世界中で愛飲されているほか、ドイツの「ゲロルシュタイナー」や、イタリアの「サンペレグリノ」も人気があります。
天然炭酸水は、アマゾンや楽天市場でも取り扱っています。
人工炭酸水
通常の天然水や水道水に圧力をかけて、人工的に二酸化炭素を加えたものが「人工炭酸水」です。
日本では、水と炭酸のみで作られた人工炭酸水は、主に飲食業で酒類を割るときに使われていましたが、このところの炭酸水人気に押され、コンビニやスーパーなどにも並ぶようになりました。
また、人工炭酸水に甘味料や調味料、香料などを加えたものは「炭酸飲料」と呼ばれ、以前から多くのメーカーがさまざまな種類のものを製造しており、自販機などでも販売されています。
人工炭酸水の中でも、糖分を加えたものと糖分が入っていない「無糖炭酸水」とがありますが、最近人気になっているのは、太る心配のない「無糖炭酸水」のほうです。
さらに、通常よりもガス圧(炭酸)を強めた炭酸水「強炭酸水」が注目されるようになり、いくつかのメーカーが相次いで新商品を発売しています。
炭酸水は家庭でも作れる
炭酸水は、家庭でも作ることができます。
最も簡単な方法は、コップに食用の「クエン酸」と食用の「重曹」をそれぞれ1gほど入れ、200mlの水を注いで混ぜるだけというものです。
飲みにくい場合は、はちみつなどを加えてみてください。
ただし、クエン酸と重曹を混ぜるとナトリウム(塩分)となるため、あまり摂取しすぎると塩分過多になってしまうので注意してください。
重曹の1日の摂取限度は5gとされていますが、一度に入れ過ぎると喉の粘膜や胃腸に負担がかかるので、その点も注意が必要です。
また、最近では家庭で手軽に炭酸水が作れる「炭酸水メーカー」というものが販売されていますが、1回ごとにカートリッジをセットして炭酸水を作る「カートリッジ式」と、炭酸ガスシリンダーをセットして炭酸水を作る「シリンダー式」とがあります。
「カートリッジ式」は、コンパクトで持ち運びしやすいことから、アウトドアなどで使用することもでき、使い終わったカートリッジは、そのまま燃えないゴミとして処分することができます。
「シリンダー式」は、一度にたくさんの炭酸水を作ることができ、ランニングコストが安いというメリットがありますが、使い終わったシリンダーはメーカー回収になります。
どちらの炭酸水メーカーでも、市販のペットボトル入り炭酸水よりは安くできるので、「炭酸水が好きで毎日でも飲みたい」という方や、「家族で炭酸水を飲みたい」という方は、検討してみてください。
【通販で購入できる炭酸水メーカー】
炭酸水の健康効果は?
炭酸水の健康効果として、次のようなことがあげられます。
- ストレス解消・リラックス効果
- 疲労回復の促進
- 整腸作用・便秘の改善
- 血行促進による肩こり・冷えの解消
- ダイエットのサポート
また、塩分過多になって高血圧症に影響を与えたり、炭酸が歯の表面を覆うエナメル質を侵食して虫歯になりやすいという報告もあるため、飲み過ぎには十分に注意してください。