長寿大国と言われる日本ですが、どんなに長生きしても寝たきりだったら、幸せな老後とは言えません。
1日中ベッドや布団の上で過ごし、食事も排泄も自力でできなかったら、生きているのが苦痛にさえなってしまいます。
楽しい老後を迎えるには、何としても寝たきり状態になるのは避けたいですね。
そのためにも、寝たきりになる原因を知り、寝たきりを防ぐ方法を早め早めに実践しましょう。
寝たきりになる原因は?
●病気によるもの
寝たきりになる原因の多くは、病気によるものです。
その中でも特に多いのが脳疾患や心疾患ですが、認知症やパーキンソン病、糖尿病、ガンなども多くなっています。
病気が悪化したり、リハビリがうまく行かなかった場合、寝たきりの状態になってしまいます。
●身体の老化
高齢になると、骨量が減ったり、筋肉がやせ衰えてきます。
何かにつまづいて転んだだけでも骨折してしまうことがあり、身体を動かせないうちに寝たきり状態に移行してしまうケースが多くなります。
また、持病がなくても、老衰で寝たきりになってしまうこともあります。
寝たきりを防ぐ方法
●病気を防ぐ
まずは何と言っても、寝たきりの大きな原因となる病気を防ぐことです。
脳疾患や心疾患は、高血圧や高コレステロールが引き金になることが多いので、毎日の食生活に気をつけて血圧やコレステロール値をコントロールすることが大切です。
糖尿病やガン、認知症なども普段の生活習慣を改善することにより、ある程度は防ぐことができます。
●体力作りを欠かさない
身体の老化を防ぐためには、骨や筋肉を鍛えておく必要があります。
有酸素運動で持久力をつけるとともに、時には筋肉を使う無酸素運動で身体を鍛えておきましょう。
体力があれば、転倒による骨折を避けられるばかりでなく、たとえ病気になっても回復が速くなり、リハビリ効果も高くなります。
●閉じこもらない
寝たきりを防ぐには、精神的な影響も見逃せません。
家族とのコミュニケーションをとるほか、楽しい用事を作ってなるべく外出するようにしましょう。
趣味を見つけて体を動かしたり、新しいことを始めてみたり、気の合う仲間とサークルを作ったり、あるいは町内の役員をやってみたり・・・など、精神的な張り合いを持つことが結果的に寝たきりを防ぐことになります。