シニア世代にとって、どうしても気になるのは白髪が増えて来る事。
「年齢だから仕方がない」と思えばそれまでですが、やっぱり白髪のない若々しい髪でいたいですね。
白髪はなぜできるのか、なぜ増えるのか、その原因を知ることにより、これ以上増えないように白髪対策を始めることができます。
【白髪が生える原因】
白髪が原因として、次のようなことがあげられます。
●色素細胞が減ってくる
日本人の髪の毛を黒くしているのは、メラニン色素です。
そしてこのメラニン色素を作り出しているのが、「色素細胞(メラノサイト)」です。
生まれたばかりの髪の毛は色がついていませんが、色素細胞がメラニン色素を作り、その色素を取り込みながら成長するため黒くなります。
ところが、加齢に伴い色素細胞の数は減少してきます。すると、全ての髪の毛に色をつけることができなくなり、白髪になってしまうというわけです。
●栄養素の不足
健康な頭皮と髪の毛には、十分な栄養素が必要です。しかし、加齢に伴い少食になったり何らかの病気になったりして栄養素が不足すると、白髪が増える可能性があります。
色素細胞がメラニン色素を作り出す力が弱くなるためですが、髪の毛が細くなったり抜け毛・切れ毛が増えるということも起こります。
特にカルシウム・亜鉛・アミノ酸・銅などの不足は、白髪の発生を促進します。
●遺伝
両親や祖父母が白髪の場合、その子も白髪になりやすい傾向があります。
遺伝による白髪は、そのメカニズムがはっきりと解明されてはいませんが、メラニン色素が作りにくい体質や白髪が発生しやすい環境などが引き継がれると考えられています。
遺伝が原因の白髪の場合、若いうちから白髪になる事が多く、また男性は母方の、女性は父方の遺伝的影響を受けやすいという統計があります。
●精神的ストレスの影響
精神的ストレスは、髪の毛の成長に大きな影響を与えます。
過度なストレスにより身体のホルモンバランスが崩れると、発毛サイクルも乱れます。
色素細胞の働きも弱くなり、髪の毛に色をつけることができなくなるため、白髪が増えます。
また、身体が緊張して毛細血管の血流が悪くなるため、髪の毛に必要な栄養素や酸素が十分に行き届かなくなります。
その結果、白髪が増えるばかりでなく脱毛が加速することもあります。
●喫煙
タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があります。
血管が縮むと血流が悪くなり、体の隅々まで十分な酸素や栄養素が行き届かなくなります。
その結果、色素細胞の働きも弱くなってしまい、白髪が増えます。
また、ニコチンには色素細胞を活性化するビタミン12を壊してしまう作用もあるため、さらに白髪の発生を加速させます。
●病気の影響
何らかの病気の影響や薬の副作用で白髪が増えることもあります。
特に慢性の胃腸疾患や甲状腺疾患、貧血症などは白髪の発生を促進してしまうことがあります。