イライラしたり、カッカしたり、いやな事があってそれが頭から離れなかったり、心配事があって夜も眠れない日が続いたりと、知らないうちにストレスが溜まっている事がよくあります。
そしてそんな時にふと血圧を測ってみると、びっくりするほど高くなっているということもよくあります。血圧とストレスは密接な関係があるようです。
ストレスと血圧の関係
「そんなに怒ると血圧が上がるよ」などと、子供や孫に言われるのはよくあることですが、怒りや興奮、急激な緊張は、脈拍数を増加させ、血圧を上昇させます。
それは、戦闘態勢に入った動物と同じで、相手を攻撃したり危険と判断したらすぐに逃げられるように、交感神経が活発化した結果です。
脳からアドレナリンなどの興奮物質が多量に出て、血流が増加し、顔が赤くなったりします。
これは、生物の防衛本能とも言えるもので自然なことなのですが、高血圧の人がこのような状態になるとやはり危険が伴います。
また、怒りっぽい人やイライラしやすい人、少しのことで興奮しやすい人は、血圧が正常に戻る暇もなく何度も血圧が上がるため、高血圧が悪化しやすいという現状もあります。
心配事やいやな事があって長期間悩んでいるなんていう場合も、ストレスが溜まり脳からは副腎ホルモンが分泌され続けます。
すると交感神経が刺激されて血管を収縮させるため、血圧が高い状態が続きます。
ストレスで血圧が上がらないようにするには?
何があっても平常心でいられればそれに越したことはありませんが、人間である以上、そんなわけにもいきません。
まずは、興奮したり、イライラしたり、何かに悩んでいる自分を客観的に見るクセをつけてみましょう。
感情が高ぶっている自分に気がついたら、深呼吸や腹式呼吸を数回やってみると、気持ちが落ち着いてきて血圧も正常に戻ってきます。
落ち着いたら、「なぜ、こんなことで動揺してしまったかなぁ」と自分の中で反省会を行います。こんなことを繰り返しているうちに、少しくらいのことで感情的にならなくなります。
悩みや心配事が続いている方は、自分が抱えている精神的なお荷物を放り出してしまいましょう。
そして「何とかなる」と無責任にも人任せにしてしまいます。すると、実際に何とかなってしまいます。
さらに何もしないで休んだり、気分転換を兼ねて何か楽しいことをしているうちに、血圧も正常に戻りやる気も沸いてきます。
「病は気から」という言葉がありますが、ストレスと血圧の関係はまさにその通りと言えます。